大企業とベンチャーの違い!両方経験した30代ベンチャー社員の体験談

ベンチャー企業で働くってどんな感じ
忙しい?裁量は?

大企業との違いを、実際に勤務経験のある人に聞いてみたい!

ベンチャー企業勤務について気になっている方!
日系大手から創業間もないベンチャーに転職した筆者が、①年収・待遇 ②就業環境 ③成長環境 の観点から経験談を記します。

目次

0. 大企業・ベンチャー それぞれの定義

大企業:多額の資本金を有し、多数の従業員を雇用する大規模な企業。
ベンチャー企業:《ventureは「冒険的な企て」の意》新技術・新事業を開発し、事業として発足させた中小企業。


引用元:デジタル大辞泉 

1. 年収・待遇

企業や自身のスキルによってケースバイケースですが、日系大手メーカーでの1例をもとに記していきます。

大企業の方が良いのは言わずもがな!

前職の日系メーカーでは、通常の基本給+残業代+賞与(年2回)に加え、家賃補助がありました。
家賃補助については、全国転勤のある職種だったので、転勤リスクとのトレードオフの認識でしたが、可処分所得が純粋にアップしたので有り難かったです。
言わずもがなですが、ベースとなる売上高、組織としての資本力からして、大企業の方が総じて待遇は良いと思います。

納得できるかは、自分にとっての優先順位次第

私は前職の大手メーカーから創業間もないベンチャーに転職し、年収は2〜3割ダウンしました。
悩むことなく決断できたかと言われると、全くそうではありません。人生最大に悩みました。
ただ、結局は、「当時の自分のライフステージにおける優先順位」の問題だと思います。
私の場合は、当時結婚直後で子無し、体力気力もあり、現状維持よりも変化を求めていました。
そして何より、仕事のやりがい・楽しさを渇望しており、多少の年収ダウンは夫にも理解してもらえるよう話をしました。

大手→ベンチャー転職時の最大の悩みは年収・待遇の差だと思いますが、
自分にとっての優先順位がはっきりすれば、決断の方向性は見えてきます。

2.就業環境

年収・待遇の次に気になるのではないでしょうか?
忙しさや人間関係など、大手からベンチャーに移って感じたことを書いてみます。

「配属ガチャ」が運命を左右する大企業

前職時代は、人事異動での悲喜交々が半年に1度の風物詩でした。
自分は異動があるのか?自分の上司は?仲の良い先輩は・・・?と、自分のことも他人のことも気になって仕方ありません。(特に私の場合は転勤・異動先の可能性が全国だったので尚更でした)

実際、仕事内容も組織風土も、部署移動=転職 ぐらいのインパクトがあります。
そのぐらい大企業においては、自分がどの部署に配属されるかで、忙しさもやりがいも、全く異なったものになります。

一方私は、仕方がないこととは言え、会社に自分の居住地・勤務地・仕事内容を決められてしまうことにストレスも感じていました。

暇なベンチャーは(恐らく)ない

これは私の推測の域を出ませんが、、、ベンチャー社員は総じて忙しく、暇な人はいないと思います。
なぜなら、会社は成長途中。人をたくさん雇いたくても十分な資本がまだ蓄えられていないことがほとんどです。
そうなると、限られた人数で事業拡大させる必要があるので、必然的に、1人あたりの業務量・裁量は大きくなります。

現に私も、1日の労働時間は増えました。
前職時代は、8時30分頃仕事開始 → だいたい20時頃の終了だったのに対し、
今は、8時30分頃仕事開始 → だいたい21時30分頃までは働いています。

それでも、意味のある仕事ができている自負や、責任感で心のバランスは保たれています。
転職を検討されている方は、忙しくなることを前提とした上で、やりがいや年収とのバランスに自分が納得できるかを考えることがポイントだと思います。

3. 成長環境

個人的に、大企業とベンチャーとで大きく異なる点だと考えています。

そもそも成長環境を求めるか?

「成長」は、聞こえは良いですが、大なり小なり負荷は必ずかかります。現状維持が最も楽です。
新たな業務領域にチャレンジすること、できなかったことができるようになること、、、等、成長痛を感じながらも今までとは違う景色を見たいかどうか、人それぞれです。

私は、もともと「暇よりも忙しい方が良い」「同じことを繰り返すと飽きる」性分なので、成長環境は勤務先に求めることの大きな1つでした。

「仕組みを回す」⇄「仕組みを作る」

私なりに感じた、「成長環境」における大企業とベンチャーの違いです。

大企業は、ノウハウの蓄積や十分な人材がいることから、既に出来上がった仕組み・ルールに則って業務にあたることが多いと思います(当然ながら、新規事業開発など、新しいチャレンジがミッションの部署は異なりますが、、)。
つまり、道標や判断基準が既にあります。

一方ベンチャーは、辞典にもあるとおり「新技術・新事業を開発」するので、仕組みやルールを作る側に身を置くことが多いです。
経験がないことを、調べて、仮説を立てて、検証して、仕組みにしていく過程に遭遇することがあります。
その時、道標や判断基準はまだ社内にはありません。自分で考え、チームや上司と相談しながら、得体の知れないものの得体を作っていくプロセスです。

私が大手からベンチャーに移って最も強く感じた違いは、「仕組みを作る」プロセスへの遭遇率です。

成長痛を感じる機会が多いのはベンチャー

話を「成長環境」に戻すと、私にとっては「仕組みを作る」プロセスこそが成長環境そのものでした。
今まで決められたルール・仕組みを元に検討・判断していた頭から、180度異なる思考方法が求められるのです。
使って来なかった筋肉を無理矢理動かしている感覚で、当然負荷もありましたが、「できることが1つ増えた」と成長を感じる機会でもあります。
大企業の場合は、新規事業開発等の部署であれば同様の経験を得られると思いますが、そもそもその部署に配属されるかどうかわかりません。
ですので、必然的にベンチャーの方が上記のような成長機会を手にすることが多いと感じます。

いかがでしたか?
私の実際の転職経験はこちらにまとめているので、よろしければご覧ください。

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